一般社団法人セキュアドローン協議会
一般社団法人セキュアドローン協議会(東京都港区、会長:春原久徳)、NPO 法人南知床・ヒグマ情報センター(北海道標津郡標津町、理事長:藤本靖)は、国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター 生物多様性保全計画研究室の協力により、このたび北海道標津郡標津町(知床半島基部)のヒグマが生息する山間部において、一定の地域に生息するヒグマの頭数をドローンと赤外線サーモセンサーによる上空からの熱探査により、ヒグマの個体数調査を実施します。
これまで、野生動物の生育報告数は推定であり、限りなく実数に近づける必要があります。ドローンなどの先端技術を活用し、より実態に近い個体数を調査、把握することが必要不可欠であると判断しました。
今回の試験調査では、試験調査する生息域の上空をドローンが安全に飛行するために自動航行システムを搭載し、同時に赤外線サーモセンサーによる探査を行います。ドローンは一般的に既存の IT セキュリティ技術が実装されておらず、ハッキングや伝送されるデータなども暗号化されていません。今回の初期実験では、得られたデータをもとに、その基礎となる確実な数字を導き出すことや、ドローンのセキュアで安心安全な利活用の可能性について検証します。
日時 | 2017 年 4 月 5 日(水)9:30 ~ 11:30 |
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試験調査場所 | 標津町崎無異地区 |
集合場所 | 標津町元崎無異ふ化場入口 北海道標津郡標津町崎無異173番地1 |
共催 | 一般社団法人セキュアドローン協議会 NPO 法人南知床・ヒグマ情報センター |
協力 | 国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター 生物多様性保全計画研究室 |
本試験調査を共催する代表者は、以下のようにコメントしています。
現在、多くの野生鳥獣は「推定」の生息数しか報告がありません。この推定数を限りなく実数に近づける為には、今までの手法と違う方法でのカウントが必要です。より実体に近づけていく手法が可能かどうかの検証をしながら、将来の「野生鳥獣」との付き合い方を模索できる一歩となる可能性を秘めた試験調査であると認識します。
NPO 法人 南知床・ヒグマ情報センター 理事長 藤本 靖
アフリカにおける野生動物の生態調査などでドローンが活用されてきています。日本においても野生動物である鹿やイノシシが人里に下りてきて、農作物に被害を与える事態が各地で生じており、その生態把握にドローンの活躍が期待されています。探索には、様々なセキュリティや安全性に配慮しつつ、ドローンの自動航行技術が必要となっており、そういったドローンの技術の活用により、野生獣の生態把握に貢献できることを期待しています。
一般社団法人セキュアドローン協議会 会長 春原 久徳
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